2016年2月4日を持ちまして松本での営業を終了いたしました
長らくのご愛顧ありがとうございました








やどり木つうしん vol.10【トニ子→キジたろう】




ふっと気付くと4月。
キジたろちゃんが沢山の本を抱えて飛んできてくれた3月のことが、ずーっと昔の事だったようにも思うし、つい昨日の事のようにも思えるし、時間の流れって不思議だなあ、とこういう時、いつも思います。


今回「やどり木」というキーワードがふたりに同時に降りてきていたのを知った時は、ちょっと驚いたよね。

私はお花の名前にはとんと疎いし、かといって樹木についても明るくはないんだけど、木々の織りなすシルエットが、いつでも気になってしまうんだけど、キジたろちゃんはどうですか?












おもしろい曲線。おもしろい交差点。
空の青やグレーや黄色をバッグに、誰かが描いたドローイングみたいだな、と思う事もしばしばです。

この間、キジたろちゃんが松本に来てくれた時に、紹介する事が出来たお友達のミーちゃんは、鳥が大好きななので、きっと一緒にいる時に、こういう木を見つけたら、シルエットにほわーっとなっている私を尻目に、さっと手を双眼鏡みたいに目の所にくっつけて、鳥を探すんだろうなぁ。そして私がびくっとしちゃう位、唐突に「あ!いたっ」と小さく叫ぶんだと思います(笑)。


鳥と木々、そしてカモシカ、さらにモモちゃんに会いに(あ!もちろんキジたろちゃんにも)今度はこちらから北軽井沢に遊びに行きたいです。
その時まで、どうぞお元気で。



おまけ。うちのたれパンダ...ではなくてニコという名の家族です



トニ子

やどり木つうしん 










やどり木つうしん vol.08【トニ子→キジたろう】


キジたろちゃん



久しぶりに会えた日から、早いもので、もう1週間が過ぎてしまいました。
今年の3月は暖かくなったり寒さが戻ったり。なかなか近づいてくる春を感じさせてはくれないみたい。北軽井沢の森の中は、こちらよりもっと春の便りが届きづらくなってるかもしれないね。風邪などひいていませんか?

キジたろちゃんが、えっさえっさと運んできてくれた本を、毎日眺めながら、しばしの本屋さん気分を楽しませてもらってます。
次々に新しい持ち主が決まってゆく、いつかの誰かの本。
そんな瞬間は、まるで物語の続きを見ているようです。
キジブックスのお店番をしている時のキジたろちゃんも、こんな気持ちになるのかなあ、なんて思いながら、値札をはずして、もう会えないかも、と本の表紙をさっとひと撫でして、袋に入れて。まだ一週間なのに、そんな一連の動きがお約束となって、本とお客さんを見送っています。


動物と暮らしていると、同じ子や似ている子が物語に登場してくると気になっちゃうよね。私のうちには、茶色の犬と黒い犬。2匹のかわい子ちゃんがいるので、旅先で良く似たぬいぐるみや置物を見つけるとついつい帰りの荷物の事には目をつぶって、「これください」と言ってしまってる自分がよくいるよ(苦笑)。

ところでキジたろちゃんのお家には「むぎちゃん」という猫さんもいるよね。犬と猫。どんな距離感で暮らしているのかな。犬もかわいいけど、猫もまた別の可愛さがあってたまりません。よく犬派、猫派って言うけど、私はなんと言われようと、どっちも派です。よくばりを許して!

猫の勝手きままな自由さと、旅人の時の自分は、ちょっと似ていると思う。


シチリアで会った子




カラパワイマーケット(ハワイ)の中を闊歩していた子




カメラを向けると突進してくる子
フランスでお世話になったシャンブルドット(民宿)にて


トニ子
やどり木つうしん 










やどり木つうしん vol.06【トニ子→キジたろう】


キジたろちゃんへ



ようやく春めいてきたと思っていたのも束の間、冬に逆戻りしたようなお天気だね。今日はミニスカートをはいてみたけど、結局タイツにボアつきのブーツを合せています。3月なのに〜。


人を喜ばせる「手」かあ。
キジたろちゃんの持つペン、カタカタ打つキーボードは、立派にその「手」になってると思うよー。私はキジたろちゃんから届くこのお手紙もすごく楽しみだし、いろんな所で読めるキジたろちゃんの文章が大好きです。

それに、ぶきっちょだと言うけれど、きっと謙遜だよね?(笑)
私こそ本当のぶきっちょ。
学生時代の家庭科の授業も調理実習以外、イヤで仕方なかったなあ。
とは言え、好き勝手にあれこれ作るのは好きだったみたいで(小さな頃、母の横で何時間でもだまってずーっと糸にビーズ通してたんだって!)それは今でも変わらないな。
ただやっぱり針仕事は苦手なの。玉結びや玉止めさえ、びっくりするほどのたどたどしさ。

だからこそなのか、針仕事で作られたあれこれを見たり触ったり使ったりするのは大好きで、それと同時に針仕事が得意な人は無条件で尊敬しちゃうんだ。

やどり木からみえるもの」に参加してくれる3人の作家さんの事も当然、尊敬しちゃってます。
どんな物を作ってくれているのか、とっておきの情報を教えてあげたい所だけど、実は私もほとんど知らないの。でもね。実は私がフランスで見つけてきた、ヴィンテージのボタンとビーズを全員に託してあって、「これを使って何か作ってね」と宿題を出しているんだ。同じ材料を使っていても、きっと三者三様のキラキラこまものが出来上がってくると思うと、今からワクワク。心のどこかがキラキラしてくるようです。


トニ子



 ↓ おまけ

マルシェに出てる手芸やさんにも、ついつい吸い込まれてしまうね。





チェコで見つけたまさに手芸の賜物!って感じのお人形やパペット。おばあちゃんがせっせとこしらえてたよ。





Middelbrug で訪れた、右半分がカフェ、左半分が手芸屋さんってお店。母娘で営んでるんだって。 そういうのいいなー。



※3月16日は展示搬入のため16:00閉店とさせていただきます.

やどり木つうしん 










やどり木つうしん vol.04【トニ子→キジたろう】


ボンジュー!キジたろちゃん


堀内誠一さんと言えば、オリーブ!
オリーブといえばフレンチ!パリジェンヌ!!
...ちょっと強引な連想ゲームではあるけれど、そんなこんなで私もご多分に漏れず、ずいぶんフランスかぶれな時期を過ごしていたこともあったなあ。キジたろちゃんからのお手紙を読みながら、まるで昨日の事のように思い出しました(赤面)。






あれからずいぶんと時は流れて、パリと私の距離感も、少しずつ変わって来たように思う。
初めて訪れた時のパリ。2度めのパリ。3度めのパリ。
いちばん最近は去年の12月に訪れたパリ。
何度行っても飽きないのは、変わらないものの絶対感と、そんな中でもポーンと出て来るとがった刺激に毎回出会えるからかなあ、なんて分析。

今回もパリに留学中のSさんとご飯に行こう、と歩いている時、偶然みつけたお店(40 rue de Charonne  75011 Paris)に2人して心をわしづかみにされてみたり...。
雑誌をチェックして行ってみようと地図を片手にたどり着いたお店が、いつも名前を知らずに寄っていたお店でびっくりしてみたり(笑)


いつかキジたろちゃんとパリを散歩してみたいなー。
パリに限らず、飲み助の友達とはいつか1度、ヨーロッパのどこかに慰安旅行したいものだと常々思っているトニ子です。フランスだったらワイン、ベルギーやドイツだったらビール、スペインやイタリアもいいね。美味しいお酒と地元で穫れる食材の料理。絶対、楽しいと思うんだ〜。
まあ、そういう意味では国内でも全く問題なく良いんだけど。例えば山口とか富山とか秋田とか(笑)
















今回紹介してくれた堀内誠一さんの本もそうだけど、絵を描ける人はいいなーってすごく思うよ。音楽を作れる人もかな。私は旅先で、心に留めておきたい風景や1シーンに出会った時に出来る事は、カメラのシャッターを切る事くらいなのだけど、絵を描いたり、音楽にしたり、そうやって自分のフィルタ(肉体とも言うかも)を通して残していく方法というのは、なんだか私のそれよりずっと濃い気がする。もしくは純度が高いというのかな。絶対、忘れないんだろうなって思うんだ。

ただ、何年か前に、パリで撮った写真をポストカードにしたのだけれど(上の何枚かはそれ)、この時の記憶はいつもより純度高めに私の中に残っている気がします。


そうそう。
この間行ったパリの蚤の市では、いろんなヴィンテージのブローチとボタンを見つけたよ。
『やどり木からみえるもの』でお披露目しようと思ってます。キジたろちゃんも楽しみにしていてね!


トニ子
やどり木つうしん 










やどり木つうしん vol.02【トニ子→キジたろう】


キジたろちゃんへ


気付けば3月。
キジたろちゃんが飛んできてくれる日まで、いよいよカウントダウン開始な感じだね。


Kozepkori templomaink?


タイトルは私にもさっぱり読めないけど、写真からしてとーってもそそられる一冊だね。
私もハンガリーは未体験。東欧はチェコにしか行った事がありません。
ハンガリーもそうだけど、ポーランドやブルガリア、ルーマニアなんかにもいつか行けたらなあって思ってる。

それにしてもハンガリーの教会ったら、とてもチャーミング。
まるで「ちいさいおうち」(バージニア・リー・バートンの絵本)みたい!
窓や入り口が顔に見えます。
そして、西欧にある数々の"荘厳な”教会とは違って、
毎日の祈りにそっと寄り添うような素朴さが魅力的だなあ。


実はカトリック系の高校に通っていた私。
信者ではないのだけれど、みんなよりは多少、ミサや賛美歌など、身近な存在なのかもしれません。
旅先で教会をみかけるとついつい気になってしまうよね。

ここ数年の旅の中で印象的だった教会はふたつ。







ひとつはフランスの田舎町で見つけた教会。
ここは何もかもが優しい印象の教会だったよ。聖人の像にしてもステンドグラスにしても何もかも。
訪れた時間も良かったのか、柔らかい光に満ちていて、ずーっとその空間に身を任せていたくなる場所でした。





そしてもうひとつはグアム島の南部で出会った教会(トップの画像はこの教会の外観)。
グアムはスペインの植民地だった時代があるそうで、その雰囲気を色濃く残しています。

時代背景や、信仰そのものを深く考えると、単純にキレイ!とか素敵〜、とか言ってられない事も多いけど、それでも「祈り」の気持ちに偽りはないし、そんな「祈り」が集まる場所に、これからもついつい吸い寄せられてしまうのだろうな。


こんな話をしていたら、どこか旅に出たくなってきちゃった。
キジたろちゃんは近々、旅の予定などありますか?
小さなものから大きなものまで、旅はいろいろあるけれど、そのきっかけって、毎日の中にたくさん転がってるような気がします。


トニ子


やどり木つうしん 






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